はじめに
Windows版Outlookの仕様上、メールの送信時にWeb版アドインがロードされてしまいます。
ロードされたWeb版アドインは何もせず終了しますが、ロードに失敗した場合など、何か問題が発生した場合、Windows版Outlookでメールが送信できなくなってしまいます。
本設定を行っていただくと、Windows版OutlookでWeb版アドインがロードされないようになります。
本設定は、Windows版Outlook バージョン2102以降で有効です。
本件に関するMicrosoftの公式ドキュメントは以下です。
https://docs.microsoft.com/en-us/office/dev/add-ins/develop/make-office-add-in-compatible-with-existing-com-add-in
設定方法
以下の4種類がございます。
- アドインのマニフェストファイル(導入用のXMLファイル)を更新する。
- グループポリシーにより設定する。(Active Directory等を使用していれば対象に一括設定可能)
- ローカルグループポリシーにより設定する。
- レジストリを編集して設定する。
アドインのマニフェストファイル(導入用のXMLファイル)の更新による設定方法
最も簡単な方法のため、この方法を推奨いたします。
お客様によっては、設定済みマニフェストファイルを既にご提供しております。
グループポリシーにより設定する方法
※Office用のグループポリシーの使用方法は、以下をご確認ください。
- グループポリシーエディタで以下を表示 Officeの管理テンプレート > Microsoft Outlook 2016 > その他 > 同等の COM または VSTO アドインがインストールされている Outlook Web アドインを非アクティブ化します
- ポリシーを有効にし、左下の[表示]ボタンを押下
- 以下のように設定値を入力し、[OK]ボタンを押下
値の名前:Web版アドインのGUID (お客様毎に異なりますので、お問い合わせください)
値:Windows版アドインのプログラムID(ProgID) 弊社製品の場合「OutlookOkan」
ローカルグループポリシーにより設定する方法
エンドユーザ様ご自身での作業を想定した手順となります。通常は、グループポリシーを使用し、管理者様にて一括設定いただくことを推奨いたします。
- 以下から Group Policy Administrative Template をダウンロード https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49030
- ダウンロードしたファイルを展開し、それぞれ以下のファイルを移動 admx > outlk16.admx を C:\Windows\PolicyDefinitions に移動 admix > ja-jp > outlk16.adml を C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP に移動
- ローカルグループポリシーエディタを起動し、以下を表示 ユーザの構成 > Officeの管理テンプレート > Microsoft Outlook 2016 > その他 > 同等の COM または VSTO アドインがインストールされている Outlook Web アドインを非アクティブ化します
- 以下のように設定値を入力し、[OK]ボタンを押下
値の名前:Web版アドインのGUID (お客様毎に異なりますので、お問い合わせください)
値:Windows版アドインのプログラムID(ProgID) 弊社製品の場合「OutlookOkan」
レジストリを編集して設定する方法
エンドユーザ様によるレジストリの直接編集は非推奨です。
クライアントPCの管理ツールなどでの適用時にご利用ください。
- 以下のレジストリキーを開く (無い場合、新規作成) Computer\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\office\16.0\outlook\addins\equivalentcomaddin
- 新規 > 文字列(S) を選択し、以下を追加
名前(値):Web版アドインのGUID (お客様毎に異なりますので、お問い合わせください)
値のデータ:Windows版アドインのプログラムID(ProgID) 弊社製品の場合「OutlookOkan」