はじめに
Web版Outlook用の誤送信防止アドインでは、オプション機能として以下が可能です。 「送信されたメールに関する情報(ログ)をExcelファイルに記録する。」
仕組み
お客様の情報を弊社で取得しないよう、以下のような仕組みをご案内しております。 「アドイン ⇒ PowerAutomate(お客様環境) ⇒ Excelファイル(お客様環境のSharePoint Online)」
お客様環境のExcelファイルに情報が記録されるため、弊社はそれを読み取ることができず、 お客様環境内に情報を閉じたまま記録していただけます。
記録できる内容
メールの送信日時や送信者のメールアドレス、宛先、本文など、アドインが取得できる情報なら何でも記録可能です。※記録対象は、ご要望に応じて個別に対応させていただきます。
※記録する条件をご指定いただいたり、記録する期間をご指定いただくことも可能です。 (すべてのメールを記録すると膨大な量となってしまう場合があるため、一定期間のみの取得など、限られた情報の取得をお勧めしております。)
設定手順 (例)
1. 出力先ファイル(Excelファイル)の配置
ログの出力(記録)先となるExcelファイルを、SharePoint Online もしくは OneDrive for Business上に配置いただきます。
記録されたい内容によって、Excelファイルの書式は異なります。 ※ご要望に応じて、都度、弊社にてExcelファイルを準備いたします。
本手順では、以下のサンプルのファイルを使用して作業を進めます。 ※メールの送信日時、送信者名、送信者のメールアドレス の3つを記録するものです。
出力先Excelファイルのサンプル
- SharePoint Online もしくは OneDrive for Business 上にExcelファイルを配置。 ※通常通り、ファイルを置いていただくだけで差し支えございません。
2. PowerAutomateの設定とURL発行
- PowerAutomateにアクセスし、左のメニューから[作成]を選択。 右側から [自動化したクラウドフロー] を押下。
- 右下の [スキップ] を押下。
- コネクタとトリガーを検索する の欄に 「HTTP」と入力。
- 下のトリガー欄から [HTTP要求の受信時] を押下。 ※環境やMicrosoft365の契約状況によって、[HTTP要求の受信時] がない場合や、選択できない場合があります。この場合、弊社にて情報をお預かりする形でのログ取得のみが可能なため、その際は、方針についてご相談させていただきます。
- HTTP要求の受信時が表示されます。
- [詳細オプションを表示する] を押下し、method欄に「POST」と入力し「新しいステップ」を押下。
- [Excel Online (Business)]を選択。 ※表示されない場合、検索ボックスから「Excel」を検索してください
- [表に行を追加] を押下。
- それぞれ以下を選択。 場所:ログ出力用のExcelファイルを配置したSharePointサイト等 ドキュメントライブラリ:配置したSharePointサイト等のライブラリ ファイル:配置したファイル テーブル:Table2など、表示されたものをそのまま選択
要求本文のJSONスキーマの欄に、以下を入力します。(コピーアンドペーストしてください) ※取得を希望される情報によって異なるため、ご希望に応じて弊社から個別にご案内いたします。
{
"type": "object",
"properties": {
"date": {
"type": "string"
},
"user": {
"type": "string"
},
"email": {
"type": "string"
}
}
}
- 入力すると以下のように表示されます。
- 日付欄を選択すると、[動的なコンテンツ] が表示されます。 日付欄に[date]、ユーザ名欄に[user]、メールアドレス欄に[email]といったように対応したものを選択します。
- 入力が完了したら [保存] ボタンを押下。
- 保存が完了したら、[HTTP要求の受信時] の欄を押下。
- 「ヘッダー要求を忘れずに含めてください。」と表示されたら [わかりました ]を押下。 HTTP POSTのURL が表示されているため、右側のコピーボタンを押下し、URLをコピー このURLを弊社までご連絡ください。以降のアドイン側の設定は弊社にて実施いたします。
以上です。