アドインの無効化対象外設定

はじめに

Outlookでは、アドインを自動で無効化する機能があります。

アドインに何らかのエラーが発生した場合だけでなく、Outlookの起動に時間がかかっただけで無効化される場合もあります。(アドインが原因でない場合でも、無効化される場合があります)

無効化される条件

以下の条件が揃った場合に、アドインが無効化されます。

  • アドインが無効化の対象として登録されていない。
  • Outlookの起動に時間がかかった。 もしくは、 アドインにエラーが発生した。(アドインによりOutlookにエラーが発生した場合も含む)
💡
Outlookの起動中に他の操作を⾏うなど、アドインやOutlookに起因しないものでも、 単純に時間がかかったというだけで、無効化の対象となりえます。

無効化の対象外とする設定

以下の2つの方法がございます。

  1. レジストリを編集し、無効化の対象外として設定する。(PCのユーザ毎に設定が必須)
  2. グループポリシーでアドインの適用を強制する。 ※この場合、ユーザによる手動での無効化も不可能になります。

1. レジストリを編集し、無効化の対象外として設定する。

Windows と Office の bit数 により、登録いただくレジストリエントリが異なります。

  • 64bit版 Windows + 64bit版Office
  • ■登録先
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Resiliency\DoNotDisableAddinList
    
    ■登録内容
    名前︓OutlookOkan
    種類︓REG_DWORD
    データ:1
  • 64bit版 Windows + 32bit版Office
  • ■登録先
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Wow6432Node\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Resiliency\DoNotDisableAddinList
    
    ■登録内容
    名前︓OutlookOkan
    種類︓REG_DWORD
    データ:1
  • 32bit版Windows + 32bit版Office
  • ■登録先
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Resiliency\DoNotDisableAddinList
    
    ■登録内容
    名前︓OutlookOkan
    種類︓REG_DWORD
    データ:1

設定例

image

2. グループポリシーでアドインの適用を強制する。

この場合、ユーザによる手動での無効化も不可能になるため、アドインの使用を強制したい場合にもご利用いただける方法です。

2-1. グループポリシーエディタを使用する場合

※Office用のグループポリシーの使用方法は、以下をご確認ください。

  1. グループポリシーエディタで以下を表示 Officeの管理テンプレート > Microsoft Outlook 2016 > その他 > 管理対象のアドインの⼀覧
  2. 管理対象のアドインとして以下を追加
  3. 値の名前︓OutlookOkan
    値︓1
    image

2-2. レジストリエディタを使用する場合 (クライアントPCで設定する場合)

本件に関するMicrosoft公式ドキュメントは以下です。 https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/vba/outlook/concepts/getting-started/support-for-keeping-add-ins-enabled

以下のレジストリエントリを追加してください。

■登録先
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Resiliency\AddinList

■登録内容
名前︓OutlookOkan
種類︓REG_SZ
データ:1
image